ど~でんのブログ

良い曲を紹介します。

Why don't you eat MONACA? Vol.3のススメ

こんばんは、ど~でんです。

昨日のM3でリリースされた「Why don't you eat MONACA? Vol.3」(通称.MOコンピ、MOンピ)を聴きました。

その感想記事です。

 

 

2021年8月21日、サブスクの配信、ダウンロード販売が開始されました。ぜひ、そちらでも聴いてみてください。

 

M1.

パステルブルー・シンフォニー / れにゃた

作詞・作曲:なっさん

編曲:なっさん、Happiya

Vocal:れにゃた

Guitar&All Other Programming:なっさん

Bass:原一生

Piano:λ

Strings Arragement:Tansa

Programming Assistant:Happiya

Mixing:たっち(Studio アステロイド)

「今始まる わたしいろ 自分が描くストーリー」

という言葉から始まる、アルバムの一曲目としてふさわしい楽曲。

幻想的でおしゃれな雰囲気の曲調は、やなぎなぎさんの春擬きを彷彿させます。

曲名のパステルブルー、この曲を制作されたなっさん氏の推しであるWake Up, Girls!のメンバーにこんな色の人がいたような??

また、シンフォニーというのは「交響曲」ということでWUGの少女交響曲から取っているのでしょうか。

「なないろ」「トウメイになれない」など、歌詞にも随所にWUGやWUGのパステルブルーの方を思い出させるような部分があり、ワグナーの血が騒ぎます。

「答えなんてない」、「そんな気がする」、コーラスで心の不安な部分が表されている部分から、この曲の主人公の繊細さが表れ、その言葉遣いを美しく演奏が彩っています。

2C後のλさんのジャジーなピアノおしゃれでラブです。

ストリングスアレンジは北川勝利さんの楽曲でも数十曲担当されているTansaさん、欲しいところにしっかりとやってくるベースは原一生(はーら。)さん。そしてプロ顔負けの聴き心地の良さは完全にたっちさんのMixing、Masteringがあってこそです。これまでのMOンピからどんどんクオリティが上がっています

 

 

M2.

願いを叶えて!フロマージュ / λ

作詞:掛川

作曲・編曲:λ

Vocal&Voice:shiorin

Fascinating whisper voice:shiorin 

Gaya:掛川, λ

All Instrument, Programming:λ

Vocal adviser:λ

Recording Enginner:掛川

実は1曲目と2曲目の間に-Interrude-願いを叶えて!フロマージュ(ぼいすば~じょん)という曲が入ってまして、これが力作。

かわいい声のボーカルエディットにYMCKのような8bit音源が掛け合わされてコミカルでわくわくする一曲です。そこから、願いを叶えて!フロマージュへとつながります。

一度目に聴いて思ったのが、ウィスパーボイスと相まって「フロマージュ」が[frɔ̀ːmɑːʒ]っぽく聴こえるのが良かった。

ピチカート・ファイヴっぽいピチカート奏法とウォーキングベース。そして、ササキトモコさんが使うようなサビ前の「わ~」の音源。先ほども言いましたが、8bitのきらきらしたYMCK感もあり、アキシブのるつぼです。

歌詞の内容は、フロマージュの調理工程です。これは、私の大好きなもなかのクッキングソングに通じるところがあり、もしかしたらそっちの「MONACA」をとってきたの!??!

 

最後の願いを叶えて!フロマージュの言い方は他の部分の歌い方より少しピッチが上ずっているのが素晴らしい。

 

 

 

M3.

Make My Day!! / ACNESS feat. 芽唯

作詞・作曲・編曲:ACNESS

Vocal:芽唯

Guitar:凪沙かにも

Bass:カシラテ

All Other Instruments & Programming:ACNESS

Mixing:EMIRU (METAMORPHOSE STUDIO TOKYO)

芽唯さんのボーカルに惚れました。赤尾ひかるさんと高木美佑さんを足して2で割ったような甘い声はこのキュートな曲調にぴったりです。

曲冒頭から暴れ狂うベースはカシラテ(かしお~れ)さん。こういう曲を聴きたいんですよね。

アズマリムさんの「人類みなセンパイ!」を思い出させるようなメロディ、構成に、カラフルな編曲。曲名はMONACA石濱さんの「Kawaii Make MY Day!」からでしょうか。

聴いた誰もが幸せになる曲だと感じました。

 

 

 

 

M4.

オレンジ☆あどれせんすっ!! / shiorin、夢芽、天然水いまり

作詞:めがねこ

作曲:まくら

編曲:Tansa、まくら

Vocal:shiorin、夢芽、天然水いまり

Vocal Direction:サニーピース好き好き倶楽部

Guirar:凪沙かにも

Bass:はーら

Piano Arrangement:λ

All Other Programming:Tansa

Mixing:たっち

裏拍にギターが入り、ブラスが盛り上げるスカ。完全に2010年くらいの神前暁さんだこれ。

聴いていたらおかんの声より聴いた天然水いまりさんの声。にっこり。3人ボーカルで進むというのもこの曲だけだと思います。

歌詞はMOタク屈指のツイッタラーめがねこさん。めがねこさんの生み出す言葉はどうしてか親近感がわくような魅力があります。

 

「オシャレでシブヤコードワーク」「気づかぬうちから 代理コード」などは音楽かじってるオタクには激刺さり、「あこがれちゃうよねっ」から緊張する和音がくる形は田中秀和さんの「アマカミサマ」でも見た形ですね。とってもキュートで展開が受け入れやすいです。

 

この曲があるから、アルバム全体としてのまとまりがあるんだと思います。このアルバムにはこれが欲しいんですよね。これを狙ってやっている作曲のまくらさんは本当に素晴らしいです。

 

 

あと、サニーピース好き好き倶楽部って何?????????????????

 

 

 

M5.

緋色に閉じこめて / ソニオル

作詞・作曲・編曲:ソニオル

Vocal:なずしろ

Bass:安永恭一[Fluid_Notes]

All Other Instruments:ソニオル

先のハッピーな曲から一転、マイナーキーのシリアスな曲調。

岡部さんとか帆足さん系のストリングスの厳しさ、切なさ、儚さ。オレンジ☆あどれせんすっ!!もそうですが、ここをやるの良いですよね。ほんと素晴らしいです。

 

楽器がごちゃごちゃしておらず、それぞれの楽器が映えます。特に曲を支えるベースが良い音。1Cあとの間奏の一瞬長調っぽくなるところとか、最後の「強くて弱くて堅くて脆くて」の展開も感情が高まっていってナイス!!

 

 

 

M6.

ココニイタコト / カシラテ

作詞・作曲:カシラテ

編曲:中山範一、カシラテ

Vocal:rimona

Guitar:なっさん

Bass:カシラテ

Strings Arrangement / All Other Programming / Mixing:中山範一

ギターがかっこいいロックチューン。ボーカルのrimonaさんの伸びやかな発声はめちゃこの曲にふさわしいと感じます。

 

イントロや、サビの入り方良いですよね、「ココニイタコト」というワードが耳に残るインパクトがあって。髭ダンの「Pretender」のグッバイみたいな。

この曲を聴いて想起したのが、君の知らない物語です。ああいう素直さと切なさが両立した曲だと感じました。

 

ラスサビのリハモラブ~~~!やっぱりその入り方しますよね!!!??

 

 

 

M7.

Youth taste / つくね

作詞:はらすん

作曲・編曲:つくね

Vocal:あかつき姉

Guitar:つくね

Bass:はーら

All Other Instruments&Mixing:たっち

ギター弾きが書いた曲って感じがしますね!めっちゃかっこいい!ベースのスラップ部分も最高。

「ハートのドミナント 忠実です」の「です」のメロディそこいきますよね~!!!

 

そして、あかつき姉さんの表現力には脱帽です。キュート、コミカルな感じからかっこよい感じの声の種類の引き出しの多さ、どんな音でも芯があって安定感がすごい。聴きやすいです。

 

あと、全体を通してメロディが良いです。アルバム全体を通しても最もキャッチーだと感じます。

 

 

M8.

ループバック / 青茶

作詞・作曲・編曲:青茶

Vocal:Synthesizer V Saki

このアルバムで一番びっくりした曲かもしれないです。

 

完全打ち込みの曲はこれだけだと思います。ジャンルはエレクトロハウスですかね。そして驚いた理由として、ボーカルがボーカロイドであるということ。ボーカロイドの曲をここまで違和感なく聴けたのは久しぶりです。

踏切の音から、ボーカルチョップにつながり、左右からシンセの音がながれる展開は脳が持っていかれる気分でした。

 

「僕はどうして」の「どうして」の部分のファンです。

 

 

M9.

Sing up! (feat.妃苺) / ふじそば

作詞:黄身

作曲・編曲:ふじそば

Vocal:妃苺

Piano:青田圭

E.Guitar:なっさん

Bass:原一生

Strings Programming:ふじそば、青田圭

Brass Programming:ふじそば、みかんもどき

Drums Programming:みかんもどき

All Other Programming:ふじそば

Choir Soprano:えつ、未知琉

          Alto:黄身、夢芽

          Tenor:青木四十七、真田雪乃、たまぽん、ひびき

          Bass:kenU、純音、ふじそば

Arrangement Assistant & Advisor:みかんもどき

Mixing:みかんもどき

このコーラスはあの人の作曲だろうなと思ったらやっぱりそうでした。

重厚なコーラスは曲が一気に壮大になりますね。ほかの曲とスケールの大きさが全然違います。

 

1Cの後の突然ゆっくりになる展開も面白いです。やりたいことやってる感じがあって聴いていて楽しいです。あと、最後の部分でBPMが上がり、「輝け」で響く分数aug?からVIb VIIb Iで解決する展開がすごい。楽曲の展開がしっかりとしています。

 

あと、サビ入りのメロディが半音で入ってくるのは秀和さん由来でしょうか。「LUCKY DUCKY!!」や「全力アイドル宣言♡」みたいな感じ。サビの感じはstar!!っぽさも感じます。

 

そして曲を通して青田圭さんのピアノは本当に素晴らしいですね。同じピアノ弾きとしても憧れます。これだけ弾けたら楽しいと思います。

 

 

M10.

Brilliant Tale Continues / Kanimo Friends

作詞:桜木うみ

作曲:凪沙かにも

編曲:Tansa

Vocal:夢芽

Guitar:凪沙かにも

Bass:安永恭一[Fluid_Notes]

All Other Programming:Tansa

Mixing:たっち(Studio アステロイド)

イントロのギター音のカットアップなんでしょうか。ただのハッピー曲ではないことがわかります。

聴いていくとわかる。これはWake Up, Girls!の「Beyond the Bottom」へ向けた曲であると。BtBではなく、BtCになるみたいです。

イントロはBeyond the Bottomではボーカルチョップになっており、イントロだけでも似ていますが、強烈な類似部分は、サビでいったんドラムが止まり、2回し目から走り出す部分です。

 

歌詞の「エメラルドの海原」はWUGグリーンで染まるSSAを思い出させますし、「うまく忘れられずに」は、土曜日のフライト「上手に忘れて」からきているのでしょうか、「命 鼓動 響かせて」はさようならのパレードの「強い強い鼓動で 鳴り止まない命で」からでしょうか。ほかにもたくさんありそうです。

 

モールス信号の部分はなんと言っているのでしょうか。

 

 

M11.

夜明け色ホール・ニューワールド / 青田圭

作詞・作曲・編曲:青田圭

Vocal:安田みずほ

Guitar&Bass:凪沙かにも

Drums Programming:Happiya

All Other Instruments&Programming:青田圭

青田さん弦までかけるんですね。ほんとにすごい。かにさんのベース音がごりごりしていて良いですね!この曲もメロがシンプルで素晴らしいです。歌いたくなります。

 

Bメロくらいから時々シンセが入るの意外で面白いです。始めの部分を聴いているとずっとピアノと弦中心だと思っていたのですが、結構シンセが担当する部分が多くびっくりしました。

 

アウトロのギターめちゃカッコいいです。かにさん最高です。

 

 

 

M12.

きらめきスタートライン / やまい

作詞:めがねこ

作曲:やまい

編曲:Happiya

Vocal:妃苺

Piano:やまい

Guitar:なっさん

Bass:カシラテ

All Other Programming:Happiya

Mixing:Happiya

これもアキシブっぽいポップなHappiyaさんの編曲がキュートです。Bメロ良きですね~~!

サビのコーラスでaugとるやつは秀和さんっぽいです。

落ちサビ前の2連augはグッドラック ライラックと同じ構造ですかね???

秀和さんオマージュのポップさが随所に伝わってきます。

 

 

 

M13.

FLUORITE GIRL / 掛川

作詞・作曲・編曲:掛川

Vocal:shiorin

All Instruments, Programming&Mixing:掛川

シューゲイザー掛川さん。

あんなかわいいアイコンしながら一番とがっているのが掛川さんらしいです。ほぼすべて掛川さんが担当されるという部分は魚座アシンメトリーでもわかっていたことですが、やはりすごいことです。

歌詞のページの真っ白さを見て何事だと思っていました。曲の長さは5:39としっかりあるのに、なんでこんなに歌詞が短いねんと思っていたら、そういうことでした。

ひずんだギターが降り注いで突き刺さってくるこの感覚、かすかに光が差してくるような気持ちになります。

最後の環境音みたいな部分も素敵。

 

 

M14.

あの澄んだ空の向こうに / Happiya feat.綾瀬理恵

作詞・作曲:Happiya

編曲:Happiya、青田圭

Vocal:綾瀬理恵

Acoustic Guitar&Electric Guitar:なっさん

Piano:青田圭

All Other Programming&Mixing:Happiya

正統派バラード。時代感は00年代J-POPでしょうか。これは音がすごいです。プロの商業音楽とほんとに違いがわからないくらいすべての楽器が聴きやすく、違和感みたいなものが一切ありません。

 

サビのメロディは綾香の三日月を想起しました。このメロディとリズム良いですよね。

 

特にストリングスが美しいです。次はもっとブラックミュージック感を増して、富田恵一さん全振りみたいな曲をかいてほしいです。ぜひご検討お願いします。

 

 

M15.

Growing♡Dreaming / 夢芽

作詞:夢芽、namaozi

作曲・編曲:namaozi

Produce::夢芽、namaozi

All Instruments & Programming & Mixing:namaozi

最後はあのなまおじさん。南米音楽に精通し、ソロギターでも唯一無二の技術を持つ方ですが、今回は頭サビから始まり、間をストリングスが駆け巡るアニソンらしい曲。

 

それぞれのパートの構成がしっかりしていると感じました。それぞれに意味があるという気がします。時間経過をよく考えて作られたと思います。

 

2番からの編曲は素晴らしいです。「朝露咲く 木々の芽の匂い」感めっちゃあります。新鮮な葉っぱに陽光が降り注ぎ、反射する露が見えます。その後のピッコロみたいな民族感ある部分もラブ。作り込みがエグイです。

落ちサビのポンポンしたエレビみたいな音、広川さんリスペクト??リズム感がかなりグルーヴィーで面白いです。

見せ所が無限にあって、最後のリタルダンドの終わり方も、アルバム最後の曲として納得できます。

 

 

 

 

〇あとがき

15曲をまとめあげたプロデューサーのまくらさんのはたらきはとんでもないと思います。これほどまでレベルがどんどん上がっていくプロジェクトは素晴らしいプロデューサーさんがいるからだと思います。改めてまくらさんに感謝の気持ちを述べさせていただきます。曲順も相当悩まれたことだと思いますが、最高の曲順だと思います。

 

もうそろそろ、株式会社MONACAに公式に認知されて、次のM3からはMONACAの子会社として音楽作ってください。ここまで素晴らしい曲がそろっているのだからもしかしたらあるかもしれませんね。

 

最後にBoothでの通販のリンクを貼っておきます。興味がわいた方はぜひ聴いてみてください。MONACAが好き、おしゃれな声優楽曲が好きな方にオススメです。

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