ど~でんのブログ

良い曲を紹介します。

渋谷系についての調べもの(歴史・意味・文化・音楽)

こんばんは。ど~でんです。今回は渋谷系(音楽)についての記事になります。

 

 

皆さんご存知、渋谷系という言葉について私はこれまで渋谷系という「音楽ジャンル」として受け入れてきましたが、どうやらそれは音楽をよく知っている人から言うとまずい表現だそうです。何回かその理由について調べようと思いましたが、思っているより知識が必要で、理解するのは大変そうだということであまり深く調べずにいましたが、個人的に渋谷系に対する愛が再燃してきたということもあり渋谷系というのは何なのかということを調べることにしました。

 

私自身、小学生の頃からピアノを弾いて、月に一回好きな音楽についてのブログ記事を更新している程度で、特別に音楽活動をしているような人間ではありません。さらに渋谷系という言葉が生まれた当時(90年代半ば)は生まれてもいません。ですから、以下の渋谷系についての説明はネット記事や本で目にしたものを自分なりに解釈しなおしているだけですので、誤った表現等あるかもしれません。逆に言えば、渋谷系を経験していない世代による渋谷系の見え方というものを記していることになっていると感じています。ぜひ、あたたかい目で読んでいただければと思います。

 

昨年、渋谷系の音楽を調べてみたという記事を書きましたが、このときは時代背景やその成り立ちに目がいかず、手当たり次第に音楽を貼り付けていましたが、それなりに充実した紹介曲数になっていると思います。下の記事はオリジナルから一部加筆、修正をしていますので昔一回読んだことある方もぜひ。

 

 

 

 

 

渋谷系の誕生(1990~)

まず、渋谷系という言葉がどこで生まれた言葉なのかということについて確認します。時代は1980年代末にさかのぼります。渋谷のレコード屋にはあらゆるマイナーなジャンルの音楽が集まりはじめ、音楽愛好家がそういった音楽に触れる機会が増えてきました。

こういった時代背景により、外資系CDショップが集まる渋谷の地で様々な音楽の影響を受けたアーティストが生まれ、ジャンルをクロスオーバーした音楽を作るようになりました。こういった様々な影響を受けた文化・ムーヴメント渋谷系と呼ぶということになります。

○○系という名付けは、1990年代のバンドは「○○系」(イカ天*1ビーイング系*2ヴィジュアル系*3)などと分類されて呼ばれることが多かったためという歴史的な流れがあります。

 

渋谷系という言葉が使われだしたのは、90年代半ばのようです。渋谷系に含まれるアーティストとして、ピチカート・ファイヴ小西康陽野宮真貴)、ORIGINAL LOVE田島貴男)、フリッパーズ・ギター小山田圭吾小沢健二)、bridge(カジヒデキ)が挙げられます。*4

 

では、これらのアーティストの音楽を聴いてみることにします。

 

PIZZICATO FIVE

 

 

ORIGINAL LOVE

 

 

フリッパーズ・ギター

 

 

bridge

 

 

カヒミカリィ

 

 

ラヴ・タンバリンズ

 

いかがでしょうか、多様な音楽という感じを受けた方が多いかなと思います。

ここで渋谷系が音楽ジャンルなのかということについて考えます。

まず、音楽ジャンルには共通点というものがあります。例を挙げると、ディスコには「音量の大きい反響するボーカル、4つ打ちで一定のリズムを刻むキック、8分音符ないし16分音符刻みかつ拍の間でオープンするハイハットパターン、そして突出したシンコペーションを持ち、時にはオクターブでなるエレキベースのベースラインの上で演奏される。」のようなしっかりとした特徴があります。

しかし、上に挙げた渋谷系とされる音楽をこのようにひとくくりにするのは難しいのではないでしょうか。

強いて言うとすれば、いとうせいこう氏の発言から引用すると「渋谷系の共通点については、「オシャレ」、「力まない歌声」、「メインストリームとの絶妙な距離感」」ということができますが、これを一つの音楽ジャンルとしてとらえるのは無理がありそうです。

つまり、渋谷系というのは明らかな音楽的な特徴で関連付けてアーティストをグループ化したわけではなく、90年代に新しい音楽を追求した音楽文化・ムーヴメントと定めるのが適切であると考えます。

そしてその考え方の根底に共通していることといえば、既存の音楽の魅力の再発見にあると言われています。次の章で渋谷系音楽の素となった音楽を聴いてみます。

 

 

渋谷系に影響を与えた音楽とされているものを聴いてみる

次に渋谷系と呼ばれるアーティストに影響を与えた音楽として紹介されているジャンルやアーティストを紹介します。

 

ネオアコ

 

 

・フレンチポップ

 

 

・ポストパン

 

 

・ブルーアイドソウル

 

 

・ナイアガラ系

 

 

・スウェディッシュポップ

 

 

 

ボサノヴァ

 

 

・ハウスミュージック

 

 

フィル・スペクター(Wall Of Sound)

 

 

Roger Nichols & The Small Circle Of Friends

 

 

これらは渋谷系アーティストが影響を受けた音楽のほんの一部ですが、 渋谷系アーティストは音楽ジャンルに制限はなく、多種多様な音楽からの引用が主体となっています。音楽を引用するには、たくさんの音楽を聴かないといけません。つまり、これらのアーティストは日本ではあまり評価されていない音楽の価値を見出し、その良さを自身の音楽を通じて発信するような音楽オタクであると言うこともできると思います。

 

 

渋谷系からネオ渋谷系へ(2000~)

相次いで渋谷系とグルーピングされたアーティストが解散し、2000年頃、渋谷系シーンは消滅します。これは、そもそも渋谷系自体が音楽ジャンルではなく、新しい音楽の模索からきていることであるため、渋谷系とくくる必要がなくなったからではないかと思います。

また、グループとして解散はしますが、この時代で活躍したミュージシャンは後のネオ渋谷系アキシブ系にも関わってきますし、形を変えて活躍しているパターンが多く、後の日本の音楽に多大な影響を及ぼします。

 

これで渋谷系は終わりか…と思いきや、渋谷系に属していたアーティストの影響を受けたアーティストが出現します。こういったアーティストはネオ渋谷系、ポスト渋谷系という呼び方をします。これに当てはまるアーティストが、

 

tetrapletraporangenoise shortcutPlus-Tech Squeeze BoxcapsuleYMCKクノシンジ、アナ、□□□、Frasco、エイプリルズHazel Nuts ChocolateStrawberry MachineなっちゃんPEAKCOPTER4016882、Soda fountains、naivepop or petitfoolmiette-one・・・(wikiのページからまるまるコピーしました)。

 

これなんでcymbalsROUND TABLEがないのでしょうか。まあ、wikiだし編集者の好みが表れているんだろうか。

確認のためにcymbalsのページに飛ぶと、ポスト渋谷系というくくりがされているんですが、ポスト渋谷系という言葉がどこから来たのかよくわかりません。ですので、この記事ではネオ渋谷系=ポスト渋谷系とし、ネオ渋谷系というワードのほうがよくつかわれている気がするため、この記事では渋谷系の音楽の影響を受けた00年頃から活動するアーティスト群をネオ渋谷系として扱います。

では、ネオ渋谷系にジャンル分けされるアーティストはどのような音楽を作っていたのでしょうか。次の章でネオ渋谷系アーティストの作品を聴いていきます。

 

 

ネオ渋谷系の音楽を聴いてみる

tetrapletrap

 

 

orangenoise shortcut

 

 

Plus-Tech Squeeze Box

 

 

capsule

 

 

YMCK

 

 

□□□

 

 

エイプリルズ

 

 

Hazel Nuts Chocolate

 

 

セラニポージ

 

 

cymbals

 

 

ROUND TABLE

 

 

 

この記事を読んでくださっている方は結構ご存知の方も多いとは思いますが、渋谷系っぽさはこのあたりから感じるという方も多いと思います。

とにかくフリッパーズ・ギターと、ピチカート・ファイヴの影響を受けたものが多いと思います。これは、2つのアーティストの音楽の幅の広さに起因しているように思いますし、オマージュする気持ちもすごくわかります。特有のおしゃれ感、J-POPほどすべての人間が知っているような音楽でなく、メインストリームとの一定の距離間があり、知る人ぞ知る感があってたくさんの音楽好きのアーティストが影響を受けたのも頷けます。

次は渋谷系という言葉の誤解について、自分の見解を述べていこうと思います。

 

 

 

ネオ渋谷系について思うこと

冒頭でも述べましたが、渋谷系という言葉を音楽ジャンルとして呼んでしまうことに疑問を抱いている方がいるようです。これは、上に挙げたこれらの楽曲たちをネオ渋谷系と呼んでしまったことが原因の一つだと考えます。

 

渋谷系の音楽は音楽の特徴として明確な共通点がありませんでしたが、ネオ渋谷系であげた音楽はフリッパーズギターやブリッジが作ってきたようなギターポップ由来の音楽」ピチカート・ファイヴから影響を受けたハウス由来の音楽」がほとんどを占めているように思えます。00年代のギターポップやハウスミュージックが数年前に流行った渋谷系を想起させるようなものであったため、これらの音楽を渋谷系ネオ渋谷系と呼びだしたのではないかと思います。

 

そういった「音楽ジャンル」をネオ渋谷系と呼んだことによって、「90年代に新しい音楽を追求した音楽文化・ムーヴメント」としての渋谷系もいつのまにか「音楽ジャンル」として理解されるようになったのだと思います。

これが後のアキシブ系にも伝播していき、ちょうど渋谷系を経験していない世代も出てくることで、ギターポップやハウスミュージック系の音楽を渋谷系と呼ぶ人がどんどん増えるようになったと考えます。

 

 

渋谷系 = 90年代に新しい音楽を追求した音楽文化・ムーヴメント

ネオ渋谷系 = 00年代のギターポップ、ハウス、ボサノヴァ

 

 

であると考えています。ここに書いていることはあくまでも推測の域を脱さないことにご注意ください。私はそう感じるというだけです。

 

しかし、現在もギターポップ、ハウス、ボサノヴァ系の音楽を渋谷系と呼んでいる人が絶えません。便利だし。私もその一人です。

言葉を知らないからそう表さざるを得ないという側面はあると思いますし、言葉というものは変わっていくものですから、渋谷系という言葉を音楽ジャンルっぽく使用するのも仕方がないのかなと思います。

 

 

また、ネオ渋谷系に属する音楽が渋谷系音楽をただ真似ているというわけではないと思います。

Plus-Tech Squeeze BoxYMCKのようなエレクトロサウンドとの融合は素晴らしいし、他のアーティストもあらゆる方法で音楽の可能性を模索しており、そういう面では原義の渋谷系ミュージシャンの音楽に対する貪欲な姿勢と似たようなものがあると思うし、そのように似てる点があるからさらに「渋谷系」や「ネオ渋谷系」の言葉の扱いが混同してしまうことになったと推測します。

あと、渋谷系を意識していないのにネオ渋谷系と呼ばれているアーティストもいるかもしれないなと思います。00年代にギターポップ、ハウス、ボサノヴァ系統の音楽をやっていたら結構ネオ渋谷系と呼ばれているかもしれません。

 

 

時代はさらに進み、「アキシブ系」へ(00年代中盤~)

次はネオ渋谷系の音楽がアキバ文化(アニメ、ゲーム、アイドル)と融合し、「アキシブ系」へと展開していきます。

アニメ業界のレーベル、フライングドッグの音楽プロデューサーである福田正夫氏により、アニメ音楽にネオ渋谷系のミュージシャンである北川勝利氏を迎え入れたことが始まりであるとされます。

 

 

 

では、アキシブ系の代表曲を挙げます。

 

 

Let Me Be With You / ROUND TABLE featuring Nino

作詞・作曲:北川勝利

編曲:ROUND TABLE宮川弾

2002年春クール。ちょびっツOP。

 

 

 

人間だから / 大村裕美(CV:豊口めぐみ)

作詞:こなかりゆ

作曲:F.GIRAUD

編曲:冨田恵一

 

 

 

ね~え? / 松浦亜弥

作詞・作曲:つんく

編曲:小西康陽

小西康陽は90年代からずっと最前線。

 

 

Groovin' Magic / ROUND TABLE featuring Nino

作詞・作曲:伊藤利恵子

編曲:ROUND TABLE・桜井康史・宮川弾

2004年。

 

 

Pressentiment triste / marianne Amplifier feat. yuka

作詞・作曲・編曲:橋本由香利

仏語詞訳:yuka

2004年秋クール。月詠ED。

橋本由香利さんは、marigold leafというグループのメンバーだった。ネオ渋谷系に分類されるが、ご本人は渋谷系という言葉も知らなかったし、フリッパーズギターも聴いたことがなかったらしい。

 

 

 

パズル / ROUND TABLE featuring Nino

作詞:伊藤利恵子

作曲:北川勝利

編曲:ROUND TABLE河野伸

2006年夏クール。

 

 

マジックナンバー / 坂本真綾

作詞:坂本真綾

作曲・編曲:北川勝利

ストリングアレンジ:河野伸

2009年秋クール。

 

 

ドラマチックマーケットライド / 北白川たまこ(CV:洲崎綾

作詞:藤本功一

作曲:片岡知子

編曲:宮川弾

2013冬クール。

 

 

恋とキングコング / 日向美ビタースイーツ♪

作詞・作曲・編曲:ササキトモコ

ひなビタ♪より。

 

ここまで紹介してお分かりになったとは思いますが、アーティストという形でなく、アニメに付随した音楽が基本となっています。ここで活躍しているのが、北川勝利氏です。先ほどネオ渋谷系で紹介したROUND TABLEですが、ROUND TABLE featuring Ninoという形でアニメ音楽に携わっており、コンポーザーとして活躍するのが北川氏となります。

 

そして、2010年頃から徐々にアニメ用の音楽だけでなく、声優アーティストへの楽曲提供も行うようになり、アキシブ系音楽が増え始めます。

 

 

Get No Satisfaction! / 坂本真綾

作詞:坂本真綾

作曲:北川勝利(from ROUND TABLE)

編曲:河野伸

坂本真綾の活動初期は菅野よう子プロデュースが主体だったが、2005年から事務所を移籍し、h-wonder鈴木祥子、北川勝利などの作編曲が増えます。2007年からはアニメ関連に特化した新レーベル「FlyingDog」が設立。同レーベルを代表するアーティストとして活躍します。アキシブ系において、FlyingDogの担った役割というものは大きく、美しく幻想的な音楽はFlyingDogに共通してあるものかなと感じます。

 

 

恋愛サーキュレーション / 花澤香菜

作詞:meg rock

作曲・編曲:神前暁(MONACA)

花澤香菜は2012年に「星空☆ディスティネーション」でアーティストデビュー。北川勝利、宮川弾、長谷泰宏、桜井康史、中塚武神前暁(MONACA)、ミト(クラムボン)など、2010年頃のアキシブ系を支えるあらゆるクリエイターの曲を歌います。

恋愛サーキュレーションは声優特有のかわいらしいウィスパーボイスとラップがアキシブ系らしい音楽の発展がみられます。

2021年になり、再び北川勝利さんとタッグを組み、新曲をリリースされており、今後の展開が非常に注目されます。

 

 

Sinfonia! Sinfonia!!! / 竹達彩奈

作詞・作曲:沖井礼二

編曲:New Old Stock(沖井礼二・小林俊太郎)

沖井礼二、小林俊太郎の2人が中心となり楽曲を制作しています。竹達彩奈さんは現在も精力的にアーティスト活動をされていますが、渋谷系の方面とは少し離れています。

 

 

ハニーアンドループス / 豊崎愛生

作詞:仁科亜弓

作曲・編曲:古川貴浩

2011年発売の「love your life, love my life」というアルバムにアキシブ系楽曲が含まれています。おしゃれポップな路線の楽曲が多く、アキシブ系には含まれない曲も多数あるものの、オススメです。

 

 

ここから下はアイドルやアーティストを紹介します。

 

Dear Mr.Socrates / Twinklestars
作詞・作曲・編曲:沖井礼二

さくら学院のユニット、Twinklestarsから。2010,2011年に全3曲を沖井礼二さんが提供。

 

 

もんだいとこたえ / 南波志帆
作詞・作曲・編曲:宮川弾

矢野博康(元cymbals)、土岐麻子(元cymbals)、宮川弾(元ラヴ・タンバリンズ)などが楽曲制作に参加しています。

 

 

アイドルばかり聴かないで / Negicco
作詞・作曲・編曲:小西康陽

矢野博康(元cymbals)、土岐麻子(元cymbals)、小西康陽、北川勝利などが楽曲に参加しています。

 

 

黄昏のダイアリー / RYUTist

作詞:清浦夏実

作曲・編曲:北川勝利・沖井礼二

沖井礼二(元cymbals)、北川勝利などが楽曲制作をしています。また、佐藤望やシンリズムといった次世代の渋谷系音楽に影響を受けたクリエイターの参加楽曲も多いです。

 

以上の音楽はある程度の共通点があります。それは、これまでに紹介したネオ渋谷系に関わるコンポーザーによる音楽であるということです。北川勝利、沖井礼二、宮川弾など。その他の作曲家も調べるとネオ渋谷系として活躍した人物がほとんどです。

つまり、00年代から10年代のアキシブ系の多くは、ネオ渋谷系のミュージシャンの活動の幅が広がったことと大きくつながりがあります。

 

 

アキシブ系の一部はネオ渋谷系の延長である

 

 

 

渋谷系第三世代の出現(2010年代中盤~)

さらに時代の流れとともに、ネオ渋谷系の音楽に影響をうけたミュージシャン(1990年前後)が楽曲制作を行い、アキシブ系に進出してきました。これを渋谷系第三世代と呼ぶこととします。

 

田中秀和(MONACA)

cymbalsピチカートファイヴの影響を受けています。

 

 

石濱翔(MONACA)

完全にcymbals「Highway Star, Speed Star」のオマージュ。

 

睦月周平

Morning Coffee。北川勝利系のストリングスが効いた爽やかでオシャレな編曲。 

 

山本真央

小西康陽や北川勝利系。

 

OSTER project

小西康陽系。

 

やぎぬまかな

沖井系?ちょっとわけるのは難しいけど、これをアキシブ系って認める人は多いかなと思う。沖井さんと親交の深いPOLLYANNAで活躍するワタナベタカシさんやqurosawaさんが参加していることも多く、沖井さんの影響は少なからずありそうです。

 

辻林美穂

北川系。やぎぬまさんと辻林さんはバンめし♪に曲を書いており、ひなビタやバンめしにはこの系統の音楽が多いため、アキシブ系好きはオススメ。

 

POLLYANNA

沖井礼二さんとの関わりも深い。

 

ゆいにしお

紹介文に渋谷系という文字があるくらいには渋谷系を意識した音楽をしている。

 

これらのミュージシャンは、第一次渋谷系やそれ以降の時代に生まれた方で、アキシブ系前期のミュージシャンにはない新しい感性によって音楽を作っていると感じます。アキバの萌え要素が詰まりながらも、サウンドやメロディの根底にこれまでの渋谷系アーティストの影響がみられ、新たな世界が生まれているように思えます。

特にアニソン文化というものは年々大きくなり続け、多様な楽曲が発表され続けており、私はその文化をきっかけに渋谷系という単語を知ったくらいなのですから、渋谷系という単語が多くのアニメ兼音楽ファンの注目を集めることになったのは、これらの音楽家なしではなかったことであると考えます。

これらをアキシブ系と呼ぶことでどんどん渋谷系が拡大解釈されるようになっているのではないかと思います。

 

 

私にとっての渋谷系渋谷系について思うこと

最後に私と渋谷系の出合いとそこから自分の人生にどういう影響を与えたかというところを話そうと思います(ここで自分語りがしたかった)。ここまでは渋谷系についての調べた結果が中心でしたが、ここからは私が感じることと思うことを中心に書いていきます。

 

私が初めて渋谷系という言葉に出会ったのは、2018年です。ちょうどアニメソングにハマり、作曲家について知りたいという気持ちがどんどん大きくなってきた時期でした。そこで田中秀和さんという作曲家に出会います。私の人生において大きな影響を与える作曲家です。

 

彼が作る音楽の中に渋谷系というジャンルに当てはまるものがあるということをTwitterなどで知りました。渋谷系をはじめて意識して聴いたのは、グッドラック ライラックだったかな。当時は楽器などのサウンド面についての知識はゼロで全然その特徴がわからず、その時点の自分の中の渋谷系は重要性を含んでいませんでした。

 

しかし、音楽好きのフォロワーさんと親交を深めていくうちに、自分も音楽についてもっともっと知りたいという気持ちが強くなり、いろいろと調べ始めます。これが2019年の年始でした。そこでcymbalsを知り、田中秀和さん作曲の「The Girls Etiquitte」とすごく似ていることに驚き、渋谷系について調べ始めるきっかけになりました。

 

それでできたのが、冒頭でも紹介した記事、「渋谷系の音楽を調べてみた」でした。

 

このときは渋谷系は時代とともに段階に分かれていることを知らず、奥行きがなく平面的にとらえていました。とりあえず、渋谷系っぽい音があり、それにはどんな人が関わっているのかということを明らかにしたいという気持ちがありました。しかし、調べているうちに渋谷系という言葉は厄介で取り扱い注意である単語であることがわかり、記事を出すのに勇気が要りました(この記事もまさに全世界に公開するか迷っています)。

 

2019年から2020年は自分の中ではいろんな音楽を聴いた期間でした。それまでは好きなアーティストの曲しか聴いていませんでしたが、音楽好きのフォロワーさんに影響を受けていろんな音楽を聴いて、知っておきたいという気持ちが大きくなりました。

 

そして、2021年になり、自分の中で音楽の知識がある程度たまってきて、その知識たちが自分の中にあるだけではもったいないという気持ちと、人に見せることで自分の頭の中の整理もできると思い、渋谷系について調べるに至りました。

 

 

 

調べていて思ったことがいくつかあります。

 

・音楽は時代と密接にかかわっている

歴史や文化については勉強したことのない初心者からの視点ですので、読んでくださっている方にとっては当たり前であると感じられるかもしれませんが、調べていてすごく印象的な発見でした。

音楽は時代と密接にかかわっているからこそ、サウンドという表面的な観点だけでなく、歴史的な背景まで調べないと音楽ジャンルや文化の全体像はつかめないと感じさせられました。

 

 

渋谷系は繰り返される?

渋谷系は先でも述べた通り、既存の音楽に価値を見出し今の時代の観点からその再構築を行うという音楽的手法も含んでいるというように思います。

これって文化の流行フェーズの一部分じゃないかなと思います。流行りものって、飽きが来て、それに代わる何かが流行して、時間が経って昔売れてたものが再ブレイクみたいなことって結構あるじゃないですか。渋谷系リバイバル文化のような文化的の流転の一部であるような気がします。だからこそ、今後も渋谷系的なムーヴメントは繰り返されるのではないかと予想しています。それが渋谷系音楽に近ければ、○○渋谷系みたいに名付けられることだと思います。

 

 

・過去の作品から価値を見出すことについて

渋谷系の根底には過去も現在も一緒くたにして、良いと感じるものは良いと判断する姿勢があります。

この姿勢についてすごく憧れを抱きました。これは音楽に限らず他のことに関しても過去から学ぶ姿勢というのは大事だなと常日頃感じていて、渋谷系について調べているうちにそんなことともリンクするなんて思ってもいなかったです。意外なところに発見があり、その発見がきっかけに物事が進むってことはたくさんあるんじゃないかと思います。渋谷系の歴史を知ることで、自分の人生に活かしていきたいです。

 

 

田中秀和渋谷系

私の敬愛する作曲家である田中秀和さんは様々なジャンルの音楽の影響を受けた音楽を作っています。cymbalsthe band apart、Antonio Loureiroなどのアーティストから影響を受けながらも、アニソンというフィールドで独自のポップ感覚を織り交ぜつつ新しい音楽を作り出すのは、一番渋谷系してる作曲家なのではないかと感じます。秀和さんの好きな音楽についてのお話がきける機会が欲しいです。

田中秀和さんについての記事はべつに挙げています。

 

 

渋谷系と感じるポイントまとめ

渋谷系音楽を感じる要素を書き出してみました。それらを北川系、沖井系、ピチカート系、ササキトモコ系に分けます。これについては、画像を用意したのでそちらをご覧ください。

 

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この分け方は私が考えた分け方ですので、音楽の感じ方には人それぞれのものがあるためしっくりこない方もいるとは思いますが、一つの音楽を聴くときの基準ということで受け取ってもらえるといいかなと思います。

また、4つに大分しましたが、それぞれの要素を併せ持った曲もたくさんあります。私がアキシブ系だと感じた曲については以下のプレイリストにいれています。ぜひ聴いてみてください。

 

 

 

 

また、渋谷系ネオ渋谷系アキシブ系の音楽について広く拾ったプレイリストも貼っておきます。 

 

 

*1:イカ天系…1989年2月から1990年12月までTBS系列で放送された「三宅裕司いかすバンド天国」でメジャーデビューしたバンド。アマチュアバンドが演奏を披露し、審査員がジャッジし、勝者を決めるというものでした。FLYING KIDS、BEGINなどが含まれる。

*2:ビーイング系…音楽制作会社・レコード会社である「ビーイング」に所属したミュージシャン。オーディションで発掘したボーカリストを主体に、完全にプロデューサー主導で結成されたバンドがほとんどであるという点が特徴的だった。ZARDWANDS、B'z、T-BOLANなどが含まれる。

*3:ヴィジュアル系…特定のサウンドを示す言葉ではなく、化粧やファッション等の視覚表現により世界観や様式美を構築するものとされているが、こちらも渋谷系同様、議論がありそうな感じです。パンク・ロックヘヴィ・メタルと関連があるようです。X-JAPANBUCK-TICKLUNA SEAなどが含まれる。

*4:フリッパーズギターが活動していたころは渋谷系という言葉は使われていなかった

今聴いている音楽(2021年2月版)

こんにちは~~~~。最近あったかくなってきてうれしいですね。

 

 

 

プレイリストを貼ります。

 

 

 

真夜中の電話 / CAPSULE

作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ

真夜中の電話

真夜中の電話

  • CAPSULE
  • エレクトロニック
  • ¥153

最近渋谷系がいいな~期に入っていて、これをはじめとするCAPSULE初期の曲をよく聴いています。特に冬から春にかけてだんだんと暖かくなってくる時期に聴く渋谷系の爽快感のある楽曲は体に沁みるなあと思っています。

中田ヤスタカさんは今ではテクノポップ系の音楽が多いですが、CAPSULE初期は真夜中の電話のような生っぽい音と電子音が混ざったような曲が多いです。

 

 

 

Breeze in the Sun / Sputrip

作詞:エドボル

作曲:吉田哲人

編曲:吉田哲人・長谷泰宏

Breeze in the Sun

Breeze in the Sun

  • Sputrip
  • J-Pop
  • ¥204

昨年9月5日にデビューの、Palette Projectによるユニット『Sputrip(スプートリップ)』より。

Sputripはシティポップの世界を歌って踊るアイドルユニットです。

と公式の説明にある通り、シティポップよりのアイドル楽曲をリリースしています。

作編曲の吉田哲人さんは、竹達彩奈WHY@DOLLNegiccoの楽曲提供、小西康陽さんの専属マニピュレーターの経験をされていたようで、この曲が好きな理由も合点がいきました。

 

 

光の惑星 / Sputrip

作詞:エドボル

作曲:吉田哲人

編曲:吉田哲人・長谷泰宏

光の惑星

光の惑星

  • Sputrip
  • J-Pop
  • ¥204

Sputripからもう一曲。こちらは今年2月23日にニューリリース(昨年のお披露目ライブでは歌われたようです)。

ストリングス周りの編曲は長谷さんのお仕事だと思います。長谷さんは、昔の私のブログでも何回かご紹介していると思います。光輝くような美しいストリングスはさすがの手腕だなと思います。

 

 

みずいろ / カラスは真っ白

作詞・作曲:ヤギヌマカナ

みずいろ

みずいろ

show businnessなどのCymbalsリスペクトがあらわれた一曲。

キュートな優しく丸い声がサウンドと調和して圧倒的な爽快感。間奏のピアノは、ジャジーでメロディアスでおしゃれ。

ボーカルのヤギヌマカナさんは現在はバンめし♪などのコンテンツに楽曲提供をされています。

 

 

ローウィッツアーク / フレネシ

ローウイッツアーク

ローウイッツアーク

  • フレネシ
  • ポップ
  • ¥204

フレネシから一曲。昨年渋谷系の音楽について調べていたときに知って、その世界観に感動したのを記憶しています。

ほとんどすべての制作をフレネシ(熊崎ふさ子さん)が行っており、ウィスパーボイスをこれでもかと活かした表現がされています。

イントロから終わりまで地続きな感じの伴奏で、音韻がきれいな歌詞にのって音楽が進んでいく感じがとってもフレネシらしい。ウィスパー感と絶妙な息遣い、滑舌。たくさんの要素が絡み合ってなんとも言い難いフレネシワールドが展開しているように思えます。

 

 

Beautiful Moonlight / QU4RTZ

作詞:Ayaka Miyake

作曲:ygarshy

編曲:PASSiON KiNG

Beautiful Moonlight

Beautiful Moonlight

  • QU4RTZ
  • アニメ
  • ¥255

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のユニット、QU4RTZ(クウォーツ)から。

おしゃれな声優楽曲を探し求めている私にとって、こういう曲は本当にうれしいです。ギターのバッキングがおしゃれで、楽曲展開もしっかりとセオリー通りの王道な作りで、サビの良さが際立ちます。

 

 

♡km/h / Ray

作詞:meg rock

作曲・編曲:y0c1e

♡km/h

♡km/h

  • Ray
  • アニメ
  • ¥255

Apple Musicで「○○のようなアルバム」のところにこのアルバムがあったので何となく聴いてみたらめっちゃ好きな曲に出会い、紹介。

 

こういう曲の褒め方がわからないです。とにかく素晴らしいんですが、なんて言えば良いかわからないんですよね。雑に言えばよくある普通のアニソンなんですが、シンプルにメロディや曲展開、編曲の豊かさがこの曲を良くしているのでしょうか。とにかく聴いてみてください。みなさんはこの曲の良さをどう説明されますか?

 

 

東京プリンセス / リルネード

作詞:nobara kaede

作曲・編曲:浅野尚志

東京プリンセス

東京プリンセス

  • リルネード
  • J-Pop
  • ¥255

この曲好きすぎます。リルネードの2月17日リリースの新譜、「フォークソング」から。

リルネードの曲はほんっとうに毎回毎回私に合わせているのかというくらいド性癖の曲を発表しますね。

2種類のギターのカッティングが終始気持ちよく、ストリングスもシンプルで技巧に頼ることない無駄を切り落としたような音、キュートなボーカルと相性の良い、言葉とメロディの高低、サビ前のセリフのところなどなど、全てが素晴らしい。2021年10選ランクインにかなり近い楽曲だと思います。

 

 

Tuesday / 和氣あず未

作詞:大西洋平

作曲・編曲:Justin Moretz & Kotaro Egami

Tuesday

Tuesday

和氣あず未さん、1st AL「超革命的恋する日常」より。とにかくこのアルバムはすごい!すべて新曲書き下ろしであり、かつ、ロックやらR&Bやら様々なバリエーションの曲で、とんでもないアルバム作っちゃったなという感じです。

10-15年前のJ-POPっぽいにおいのする、少し懐かしい音で驚きました。

作編曲のKotaro Egamiさんはモーニング娘。西野カナ倖田來未などたくさんのJ-POPシーンで活躍したアーティストの曲を制作されています。

 

 

Summer Vacation / sumika

作詞:片岡健太

作曲:小川貴之

編曲:sumika

Summer Vacation

Summer Vacation

sumikaの1枚目のフルアルバム「Familia」より。

シティポップ調のおしゃれな楽曲で、私の中のsumikaに持っていたイメージが良い意味で壊されました。豪快に歌い上げるボーカルのイメージが強かったですが、こういうしっとりとした曲についてもこんなに優しく響くものなのかと驚きました。

 

 

季節外れの雨 / 唐沢美帆

作詞・作曲:唐沢美帆

編曲:佐々木章

季節はずれの雨

季節はずれの雨

唐沢美帆さんが00年代にこういうR&Bやソウルにジャンル分けされるような曲を歌っていたことを先日初めて知りました。

ブラスがとっても印象的でおしゃれで、唐沢美帆さんの歌がとにかくうまい。後ろの主張強めの楽器隊に負けずに届いてきます。アウトロの演奏は圧巻です。

 

 

쓸쓸하고 씁쓸하고 / 아키버드

作詞:DJ Magik Cool J

作曲:Lim JungWoo

編曲:DJ Magik Cool J・Lim JungWoo

Chorus:DJ Magik Cool J, Lim JungWoo

Guitar:Lim JungWoo

Bass:Choi GukJin

Percussion:Kim Batu

Sequencing:DJ Magik Cool J

쓸쓸하고 씁쓸하고

쓸쓸하고 씁쓸하고

  • 아키버드
  • ポップ
  • ¥153

아키버드はAquibirdというようです。曲名の쓸쓸하고 씁쓸하고は、寂しくて苦く。

優しい声に韓国語らしい丸い音のリリックが日本語曲とは違うおいしさがあると思います。最後の男声コーラスが増えて温かみが増すような気がします。韓国のこういった音楽をもっと調べてみようと思います。

 

 

 

〇あとがき

先日開かれたアニソン派!vol.4を配信で見ました。

作曲家とスタジオミュージシャンの関係性についてのお話がとても興味深かったです。

私の敬愛する田中秀和さんとギター担当の堀崎翔さんの楽曲制作の流れや、デモと実際のアレンジの比較など、スタジオミュージシャンの方の凄さをありありと感じられました。

作曲家の方が演奏者さんに自由に演奏してもらうケースが結構あるというのはあらゆる場所で聞いたことがありましたが、今回はその意味が実例を通じて腑に落ちました。また、ギターの表現の幅広さや可能性についてもかなり理解が深まったように思えます。素晴らしいイベントでした。

今聴いている音楽(2021年1月版)

あけましておめでとうございます。昨年もお世話になりました。2021年もよろしくお願いします。

今年も聴いている音楽を紹介します。

 

 

プレイリストはこちら。

 

 

 

 

 

 

花火と漫画とチョコと雨 / はちみつロケット

作詞:いしわたり淳治

作曲:林田健司

編曲:CHOKKAKU

今月のディスコファンク枠。林田健司、CHOKKAKUコンビはこのジャンルの王様。

気持ちいいギターカッティングと力強いブラスセクション、可愛く切ないメロディ、すべてがまとまって、聴き終わった後の爽快感がとんでもないです。

 

 

 

形而上学的、魔法 / でんぱ組.inc

作詞・作曲:諭吉佳作/men

編曲:KanadeYUK

エレピやエフェクトをかけた無機質なボーカルに生楽器がうまく調和し、ハイブリッドな楽曲です。

最近注目してるクリエイターの諭吉佳作/menさんが作詞・作曲を担当されています。かなり若いクリエイターで、アーティストとしてもすでにたくさんの楽曲を制作されています。今後どんどんアイドル曲を担当されるようになるのではないかと予想しています。

編曲のKanadeYUKは、うたたね歌菜、安田悠基からなるユニットで、TaWaRa所属(Tom-H@ckこと大嶋文博さんが代表取締役)。

でんぱ組.incはそういったクリエイターの起用によるかなりバリエーションに富んだ楽曲が多く、聴きがいがあるな〜と思います。

 

 

 

Yellow Magus / cero

作詞・作曲:荒内佑

ceroから1曲。シティポップというべきでしょうか。ブラックミュージックの流れを感じます。ベースの音大好きです。6分超えの大作ですが、展開と楽しい音使いで飽きがこず、ずっと聴いておきたくなります。

 

 

 

Drink, Pray, Love! / ゆいにしお

作詞・作曲:ゆいにしお

編曲:水口浩次

ゆいにしおさんは昨年の100選記事でも触れました。作曲家として、伊藤美来さんなどに楽曲の制作をされていますが、今の時代に渋谷系を歌うアーティストとしても要チェックです。

ふわっと優しい声が甘いサウンドと調和し、心地よさが抜群です。

 

 

 

premier / 釘宮理恵

作詞:松井洋平(TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND)

作曲・編曲:石川智久(TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND)

こういうポップさと幻想的な世界観の両立は釘宮理恵さんのなせる技なんだと思います。テクノボーイズさんも、バリバリ打ち込みの音楽ではなく、生感のある曲もすごいおもしろみがあってなんでもできるんですねぇ。

 

 

 

夢への羽根 / C-for

作詞:菊池諒
作曲・編曲:浦島健太・菊池博人

調べてもぜんぜん情報がでてきませんが、好きな感じのアイドル曲だったので紹介しておいて、売れたときにここで紹介していたことを残しておきます。

 

 

 

夜明けまで / POMERANIANS

作詞・作曲:河原崎

ナイスミュージック。最近、ツイートでナイスなミュージックと言いながらApple Musicのリンクを貼り付けるのが自分の中で流行っていますが、ぼくが求めるナイスなミュージックを象徴するような感じだなと思っています。

気持ちよさやポップさを兼ね備えているものに惹かれるなと思っていて、そういう曲を見つけたら発信していければと思っています。

 

 

 

Copenhagen / kiki vivi lily

作詞:kiki vivi lily

作曲・編曲:冨田恵一

kiki vivi lilyもこれまで少しだけ聴いていたのですが、別に冨田恵一さんについて調べていたらkiki vivi lilyの楽曲プロデュースをやっていることを知って聴き直してみるとやっぱり良かったので紹介。

曲全体は平坦な印象を受けますが、その中での細やかな静と動、緊張と緩和の力加減について考えさせられるような1曲になっています。

 

 

 

Wander Lust / 大貫妙子

作詞・作曲:大貫妙子

編曲:坂本龍一

大貫妙子さんの曲、ひねくれ感があって好きなんですよね~!

1976年にリリースされたアルバムの曲ですが、今でも受け入れられるような普遍的な良さがあるように思えます。山下達郎坂本龍一細野晴臣など数々のスーパーミュージシャンが曲を書いていることもあり、聴きごたえのある曲がたくさんあります。

 

 

 

ローズマリー / tiny baby

作詞・作曲・編曲:星銀乃丈

tiny babyは、かわいあこ, 星銀乃丈による音楽ユニットで、星銀乃丈さんは、アイドルマスターや、田所あずささんなどにも楽曲を提供している作曲家さんです。

キュートで爽やかでおしゃれな曲となっており、私のフォロワーさんが好きな気がします。ラララ…のところも単調にならずに、不安定なメロディをもってくる部分など様々な工夫が感じられます。

 

 

 

Music Lovers / アイドルネッサンス

作詞・作曲:The jerry Lee phantom

編曲:イイジマケン

カバー曲アルバムから。私は原曲を知らなかったのですが、原曲との聴き比べもかなり楽しい。アイドル曲としてのイイジマケンさんの編曲手腕も素晴らしいです。

 

 原曲はこちら。

 

 

 

あそBe Ambitious / あそびダンジョン

あそびダンジョンから1曲。このアイドルも情報があまり見つけられません(昨年解散したようです)。

制作陣もあんまりわからないですが、なかなか私にとっては良い感じの音楽が多くて、紹介しました。

 

 

 

カメハメドライブ / 宍戸留美

作詞:宍戸留美

作曲:松本タカヒロ 

宍戸留美さんはおジャ魔女どれみ瀬川おんぷ役など数々の作品で担当されている声優さんで、歌手活動も行っています。

ギターポップと夏のイメージの相性が良く、海岸線をドライブするような爽快感があります。このアルバム、なかなかおもしろい曲が多く、オススメです。

 

 

 

 

〇自己紹介

名前:ど~でん

好きな音楽:アニソン、アイドルソング、ファンクや渋谷系の色が感じられるもの、ボーカルは女性が好き。

目標:他人の意見も受け入れつつ、自分なりの音楽の楽しい聴き方を追求しながら音楽を聴くこと

幸せな音楽の聴き方を求めて生きています。

基本的には「今聴いている音楽」というシリーズと、「○○のライブにいってみた」というシリーズを挙げています。たま~に好きな作曲家さんについての話や音楽ジャンルを調べてみたものもアップできればと思っています。