渋谷系の音楽を調べてみた
おはどで〜
今回は渋谷系の音楽にスポットを当てて、ぼくが好きだと感じた音楽とそこから考えられるいろいろなことについて書いていこうと思います。もしかしたら渋谷系とされていない曲も混ざっているかもですが、大目に見てください。ジャンルの境界がよくわかりません。(渋谷系という音楽ジャンルがあるというふうに書いてしまいました。渋谷系はジャンルではありません!音楽的なムーヴメントです)
本記事は、渋谷系の歴史的な解説や深い考察は含んでいません。渋谷系を知って日が浅い私の個人的なメモにすぎません。もっと調べたいと思った方は各自で。
読者のみなさまのメリットとしては、渋谷系音楽についてのだいたいの音楽性や関わっている人物についてなんとなく知れるようになることでしょうか。
アーティストと作曲家、プロデューサー別に分けています。各アーティストから一曲ずつ紹介しています。
2020/12/10追記
一部内容を追加・訂正しました。
2021/03/28追記
一部内容を追加・訂正しました。
〇アーティスト
・フリッパーズ・ギター(The Flipper's Guitar)
ネオアコ。渋谷系の元祖とされている。 小山田圭吾・小沢健二の2人組。前身はロリポップ・ソニック。現在活動はしていない。
小山田圭吾はトラットリアというレコードレーベルを立ち上げ、これから紹介する数々のアーティストのプロデュースも行っている。
メルヘン。ちびまる子ちゃんOP。小山田圭吾が関わる。2010年にアルバムを出して以降、新しい曲はない。個人的には渋谷系はウィスパーボイスとの相性が一番良いと感じる。
・ブリッジ
ネオアコ。小山田圭吾が関わる。カヒミカリィとは対照的にまっすぐな女性ボーカル(大友真美)。みなさんはどちらが好きだろうか。
ネオアコからダンスミュージックなどさまざまなジャンル。ポップを追求している感じ。ブラスやストリングスの入れ方が好き。現在も活動中。
ジャズ、シティポップ、ソウル。メンバーの田島貴男は渋谷系じゃないと主張。久保田利伸をどことなく感じる。メロディに力強さがある。
ポスト渋谷系。パンク。土岐麻子(ボーカル)・沖井礼二(ギター・ベース)・矢野博康(ドラムス)の3人組。沖井が作曲を担当。2004年に解散後、3人はソロ活動で活躍。土岐麻子は歌手、沖井礼二はTWEEDEES(後に紹介)のメンバー、アニソンにも作編曲、矢野博康もアイドル楽曲を作編曲している。
・TWEEDEES
清浦夏実(Vo)と沖井礼二(Ba)のバンド。2015年結成。ボーカルは土岐麻子と比べるとあたたかみ、分厚さがあり、沖井らしい音楽であることには変わりがないが、Cymbalsとはまた違い、おしゃれさを感じる。
・土岐麻子
ジャズ、シティポップ、エレクトリック系も。Cymbalsのときよりも情感を込めて歌う曲もあり、幅の広がりを見せている。
シティポップ、エレクトロポップ、ラウンジ、ボサノヴァ。90年代から活躍し、渋谷系のおしゃれなイメージはこのグループによるものが大きい。2001年に解散。ボーカルは3代にわたる。どのボーカルも軽快なノリで、ポップな要素はそこからきているのか。
・野宮真貴
先ほど紹介したカジヒデキとの共作。ブラスセクションが素敵。この曲が収録されている「野宮真貴 渋谷系ソングブック」は必聴。
ジャズ、シティポップ。英詞で洋楽感が一気に増す。私のブログでよく出てくる宮川弾さんもメンバーとして所属。1995年に解散。
ジャンル無限。とりあえずジャンル問わず楽しい曲が多い。私はm-floとのコラボで知りました。
エレクトロポップ、ネオ渋谷系。海外アニメ(カートゥーン)感。ハヤシベトモノリ・ワキヤタケシの2人組。
ハウス・テクノ、ラウンジ。中田ヤスタカ・こしじまとしこの2人組。ボーカルのこしじまとしこは土岐麻子と似た系統。2000年あたりの曲は渋谷系が多く、最近は打ち込み音楽が多い印象。
・NAGISA COSMETIC
・EeL
ラウンジ、エレクトロポップ、フレンチポップ、ボサノヴァ。1999年に初リリース。
キュートポップ、ラウンジ。ウィスパーボイス。『ROOMMANIA#203』ゲーム音楽のための企画ユニットとして結成。メンバーのササキトモコは2009年にボーカルも担当する。
キュートなネオアコ、ソフトロック。ボーカルのゆきちは、セラニポージのボーカルも担当していた。セラニポージと比べ、アコースティック感を強く感じる。
・PINE*am
キュートエレクトロポップ。調べてもそんなに出てこない。
・Chappie
エレクトロポップなど。着せ替えキャラクター。ROUND TABLEや小西康陽の曲を歌う。ボーカルは明らかにされていないがCECILのゆきちな気がする。
ソフトロック、アキシブ系。北川勝利・伊藤利恵子の2人組。ROUND TABLE featuring Nino名義でも活動していた。
ラウンジ、ギターポップ。ボーカルは片岡知子さん。たまこまーけっとなどアニメ作品やCMにも数多く作曲。
・フレネシ
ジャズ。メルヘン。熊崎ふさ子によるソロユニット。naphthaline squallという名義でも作曲。ウィスパーボイス。
ラウンジ、ソフトロック、メルヘン。シホ・奥田英貴による2人組。ウィスパーボイス。個人的にかなり好き。
・soda fountains
ネオアコ、ギターポップ。Sucretteとも共作を出している。
ネオアコ。常盤ゆう・森野誠一・tsugai・あつによる4人組バンド。
・オレンジノイズ・ショートカット
ネオ渋谷系、ソフトロック。打ち込み音楽もあり。杉本清隆・杉田藤孝による2人組。杉本清隆はコナミにも在籍。pop'n musicにも関わる。
・藤岡みなみ&ザ・モローンズ
藤岡みなみ・ヒロヒロヤ・ネロによる3人組。爽やかバンドポップ曲が多い。
ジャズ、スウィング。艶やかな大人なボーカル。
キュートエレクトロポップ。 Plus-Tech Squeeze BoxのRemix曲があるなどつながりもある。音色がおもしろい。いろんな音を使っている。
インディーポップ。平田博信、藤島美音子、嶋田修からなるスリー・ピースバンド。
・SAWA
アキシブ系、エレクトロポップ。 ちょっとNAGISA COSMETIC感もある。脱力感のあるボーカル。
・CALIN
キュートポップ。Teen Tonicは名盤。
・南波志帆
キュートなボイスと渋谷系の融合。元Cymbals矢野博康がプロデュース。アニソン好きで少し違うジャンルにも興味があるという方には、ぜひ聴いて渋谷系の世界の広さを感じていただきたい。
ソフトロック、アキシブ系、フュージョン、ジャズ。Negiccoは地に足のついた曲が多いと思っている。音楽制作に力をかけているように思える。
電波ソング、アキシブ系。打ち込み音楽が大半を占めるが、おしゃれ要素があり、そういう曲についてはアキシブ系というくくりに入れて良いのではと思う。
・脇田もなり
アキシブ系、ジャズ、フュージョン、ディスコなど。アイドルユニット、Especiaのメンバーの1人。
・POLLYANNA
ロック。POLLYANNA自身が渋谷系をリスペクトしているそう。cymbals感がある。現座も活動中でこれからの活動も楽しみ。
・LUCKY TAPES
ソウル、ファンク寄り。かなりグルーヴィーな音楽。
ロック、ディスコ、ファンク。 西寺郷太・奥田健介・小松シゲルの3人組。奥田、小松の2人はさまざまなアーティストにも曲を提供している。
〇作曲家、プロデューサー(アニソン寄りの情報が多いかも)
・小西康陽
元ピチカートファイブのメンバー。解散後は野宮真貴、Chappie、Negiccoなど渋谷系アーティストのプロデュース、楽曲制作が多い。
・宮川弾
元ラブ・タンバリンズのメンバー。最近は、数々のアイドル、声優アーティストへの楽曲提供をしている。私が好きなのは、Wake Up, Girls!の王様のカデンツァ。また、なんとなくだが、上行クリシェを使うことが多いイメージ。
・沖井礼二
元Cymbals、現TWEEDEESのメンバー。アニソンやアイドルにも楽曲を提供することが多く、アキシブ系楽曲の多くを生んでいる。
・北川勝利
ROUND TABLE(活動休止)のメンバー。やなぎなぎ、花澤香菜を筆頭に多くのアニメ関連のアーティストの楽曲を提供。美しいストリングスの楽曲も多い。
・中塚武
数十にもわたるアーティストの作編曲を手掛ける。土岐麻子など渋谷系音楽を作り上げてきたミュージシャンとの親交も深く、共作も存在する(Your Voiceなど)。
・杉本清隆
ORANGENOISE SHORTCUT(解散)のメンバー。コナミに入社。pop'n musicの音楽を担当し、Midnight Yoghurtなど渋谷系音楽を手掛ける。
・脇田潤
杉本清隆と同じく、pop'n musicの音楽を担当する。カモミール・バスルームなどの音楽を担当する。コードはおしゃれ。また、Dance Dance Revolution、jubeatなどの音楽も担当している。
CAPSULEのメンバー。Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅなどをプロデュース。数々のドラマの劇伴やアーティストへの楽曲プロデュースを行っている。
・福富幸宏
数多くのアーティストのプロデュース。ピチカート・ファイヴや浜崎あゆみ、キリンジ、m-floなどのリミックスなど長く幅広く活動。今回出てきた中では、CALIN、脇田もなり、SAWAの楽曲も担当している。
・ササキトモコ
セガ入社後、現在はフリー。セラニポージのメンバーでもあり、数々のゲーム音楽を担当。アイドルマスターシリーズや、日向美ビタースイーツの楽曲も担当。
〇調べた感想
まず、渋谷系というジャンルが広い。どこから渋谷系とするのかが最も悩みました。インディー・ポップとかシティポップとかブラックミュージックなど、さまざまなジャンルが混ざっていることがわかりました。
そして、個人的にはゲーム音楽に展開された渋谷系が刺さりました。ササキトモコさんの曲でよく出てくるドラムのサウンドや、カラフルな音色がお気に入りです。
一時渋谷系は人気がなくなりましたが、現在では、わたしのようなアニメ、アイドル、音楽好きで、渋谷系に対して憧れを持っている人間がたくさんいますし、アニメ、アイドル系の音楽で渋谷系のジャンルの曲を耳にすることが増えてきました。
これからもさらに曲の数は増えていき、渋谷系をモチーフにさらに進化した音楽が出てくるのではと思っています。
このブログで渋谷系に興味を持った方はもっと調べて好きを深めてくれたらいいなぁと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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